ますます有望なオフィススペース賃貸事業

Apr 26, 2013

ITコンサルタントの Christian Wong 氏は安堵のため息をついています。昨年、同氏の会社は Jl. Jend. Sudirman の新しいビルに移転しました。ビジネス・商業センターに分類されるこの一流の新しいビルは、Ritz Carlton に匹敵する最高級の素材とディテールで入念に建設されており、エレガントなデザインと最新のテクノロジーを、基準となる開発計画と調和させながら取り入れています。

 

昨年10月にオープンした、One Pacific Place の Ritz Carlton Tower 15階にある CEO SUITE のジャカルタ3番目のセンターは、1名から30名のプロフェッショナル向けの25室のエグゼクティブオフィススイートを導入したニッチな商品です。スディルマン中央ビジネス地区(SCBD)の中心にある、ジャカルタで最も高級な商業・リテール開発地区に位置し、高級ショッピングセンター、5つ星ホテルの The Ritz Carlton、Ritz Carlton Hotel が管理する Pacific Place Apartments、そして壮大な多目的ホールを擁しています。

 

洗練された建築と最も充実したインフラを備え、壮麗な受付と素晴らしい眺望を誇る OPP センターは、サービスオフィスは単なる一時的な解決策  であり小規模ビジネス向けのものにすぎない、という人々の認識を変えるでしょう。同センターは、最新のITインフラ、24時間空調のサーバールーム、グルメコーヒー/紅茶を選べるワイヤレスインターネットラウンジなどを備えています。チームの総人数や賃貸期間を予測できない、プロジェクトオフィスを必要とする企業にも対応しています。

 

以前の Christian 氏は、高品質なグレード「A」のビルに即座にオフィスを構えることなど考えたこともありませんでした。同氏の場合、それは簡単で手間いらずでした。わずか数日のうちに、サービスオフィスのプロバイダーを通じて、5名のスタッフからなるチームに合わせて特別に調整された、会社にぴったりのスペースを見つけることができたのです。

 

同じ悩みを抱えているのは Christian 氏だけではありません。その大多数は多国籍企業で、同じサービスを利用して手頃な費用で即座にオフィスを手に入れています。こうした企業は、すぐに入居でき専門的に管理されたオフィスを好みます。そうすれば立ち上げに伴う事務的な煩わしさに悩まされることなく、ビジネスだけに集中できるからです。

 

実は、インドネシアのサービスオフィス事業者は、ホテルが運営するビジネスセンターから始まりました。ビジネスと経済の発展に伴い、こうしたビジネスセンターは民間企業、つまりホテルやビルの開発業者に属さない企業によって独立して運営されるようになりました。

 

CEO SUITE がインドネシアにおけるこの事業の先駆者となったのも不思議ではありません。東南アジア全域、特にインドネシアを襲った1997年の金融危機の最中に、CEO SUITE はジャカルタに最初のセンターを設立しました。この危機の間、サービスオフィスは、より狭いスペースでも運営コストを削減できる費用対効果の高い方法で、ゴールデン・トライアングル地区での事業を継続しようと努めるビジネス関係者にとって、引く手あまたの解決策となったのです。

 

CEO SUITE はジャカルタの3つのビルでオフィススペースを貸し出すほか、シンガポール、クアラルンプール、マニラ、バンコク、北京、さらに上海の2拠点(浦西と浦東)でも自社のセンターを運営しています。何より、CEO SUITE は域内で10の拠点を所有・運営しており、クアラルンプールの2つ目のセンターとソウルのセンターも計画中です。

 

10年にわたり事業を運営してきた CEO SUITE は、仕事と楽しさのコンセプトを組み合わせた新たな拠点の開設を計画しています。

 

サービスオフィスは、ジャカルタを含む世界中のビジネス関係者のニーズを満たしてきました。前述の Christian Wong 氏は、ゴールデン・トライアングル地区にオフィスを持たなければならないと感じています。ジャカルタの Kebun Jeruk にオフィスとして使える広い家を持っていても、やはり対外的な住所が必要なのです。

 

それが、同氏が中央ビジネス地区でオフィスを貸し出す企業のサービスを必要とする理由の一つです。同氏が借りているオフィスは単なるスペースではなく、家具、ファクスと電話回線、インターネット接続、清掃サービス、受付サービスなど、多くの設備が完備されています。「要するに、サービスオフィスの設備はビジネスを運営するのに十分すぎるほどです」と Christian 氏は言います。

 

一流ビルのスペースを借りるという慣行は、決して新しいものではありません。しかし興味深いのは、サービスオフィスのプロバイダーとして、単にスペースを貸すだけでなく、秘書サービス、会議室、24時間利用可能なキッチン設備、ビデオ会議、そしてもちろん電気や空調を含む標準的なオフィス設備とサービスを提供している点です。専属のパーソナルアシスタントや事務サポートチームも、アポイントメントのスケジュール調整、出張・航空券の手配、ケータリングサービスから、ファクスの送信やコピーに至るまでサポートしてくれ、これらはすべてサービスに含まれています。

 

サービスオフィスを利用すれば、受付係、パーソナルアシスタント、オフィスアシスタントを雇う必要はありません。プロバイダーが採用を担当し、高水準のサービスを提供できるようスタッフが専門的な研修を受けていることを保証します。

 

サービスオフィスのプロバイダーの中には、マーケティング担当者や、顧客の税務から事業登録などの会社設立手続き、さらにはパスポート申請まで扱う会計士を手配できるところもありますが、驚くには当たりません。

 

このようなオフィスから事業を運営することの意義は非常に大きいものです。多くの外国企業がこのサービスを利用して、インドネシアに駐在員事務所を設立しています。インドネシア国外にも拠点を開設しているインスタントオフィスのプロバイダーは、顧客、特に海外のビジネスパートナーと会議を開こうとする顧客にとってメリットとなるでしょう。

 

CEO SUITE は10年前にインドネシアで営業を開始した際、同国におけるこの事業の先駆者でした。Mee Kim 氏自身も、18年にわたりこの業界に身を置いてきました。さらに、Kim 氏とそのチームは、サービスを向上させ事業を成長させるため、新たなイノベーションの導入に絶えず取り組んでいます。

CEO SUITE のオーナーである Mee Kim 氏によると、インドネシアのオフィススペース賃貸は非常に有望で、潜在力のある事業です。だからこそ、国内だけでなく外国の投資家も同氏の後に続いているのです。

 

文:Burhanudin Abe

Jakarta Post 記者

2008年5月13日(火)